前回の記事で説明したとおり、ユーザーが購入の際に最も参考にするのは過去の取引のレビューです。取引の実態を正しく反映したレビューを多く集めることは、プラットフォームの成功に欠かせません。
今回は、「相互レビューの双方同時公開」が、レビューの信頼性を高める理由について解説します。
双方同時公開がマスト
シェアリングエコノミーやマッチングサービスなど、プラットフォームビジネスにおける相互レビューは、
- 売り手と買い手双方のレビューが投稿されたタイミング
で公開されるべきです。
レビューの双方同時公開は
- 相手からの評価の影響を受けない
- 報復レビューを恐れる必要がない
という理由から、実態とかけ離れたレビューが投稿されるリスクを軽減することができます。
相手からの評価の影響を受けない
双方同時公開の場合、ユーザーは「取引相手が自分をどのように評価したか」を事前に知ることはできません。取引相手に影響されることなく、正しい評価を投稿しやすくなります。
報復レビューを恐れる必要がない
「報復レビュー」とは、「自分を低く評価したことを理由に、相手にも低い評価を付ける」行為を指します。
自分が本来抱いていた評価とは関係なく、「やられたらやりかえす」と反射的に相手に低い評価をつけるため、他のユーザーの参考になりません。
また、投稿されるコメントも攻撃的になりがちです。見る人を不快にさせるレビューが並んでいると、ユーザーにプラットフォームの利用をためらわせてしまいます。
双方同時公開であれば、自分が投稿した評価を取引相手が事前に知ることはありません。「低い評価をすると、相手も自分に低い評価をつけるのでは?」と恐れることなく、ユーザーは率直な意見を投稿できます。
メルカリやAirbnbも
今回は、「双方同時公開」が相互レビューの信頼性を高める理由について説明しました。
メルカリやAirbnbなどの人気プラットフォームで採用されていることからも、「双方同時公開」の有効性・重要性がおわかり頂けるかと思います。
シェアリング&マッチングエンジン「mekuma」においても、相互レビューは売り手と買い手双方のレビューが投稿されたタイミングで公開されます。
レビュー投稿を増やすには?
次回は、ユーザーにレビューを投稿してもらう方法について解説します。