【プロが徹底解説】失敗しないマッチングサイトの作り方

この記事でわかること

この記事では、「スキルや知識を持つ人」と「それらを利用したい人」を繋げるマッチングサイトの立ち上げをお考えの起業家・新規事業担当者のみなさんに向けて、

  • マッチングサイトが失敗する理由とその回避方法
  • マッチングサイトの開発に着手する前に「起業の科学」を使ってやるべきこと
  • マッチングサイトの立ち上げ方

について詳しく解説します。

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なかやす

<プロフィール>

目次

マッチングサイトが失敗する理由とその回避方法

マッチングサイトの9割が失敗する

株式会社メクマでは、ナレッジシェア型マッチングサイトを構築・運営できる「mekuma」というソリューションを提供しています。

おかげさまで起業家や新規事業担当者の皆さまから評価いただき、これまでに数十件のマッチングサービスに採用されてきました。しかし、お客様にサービスを提供していくなかで大きな課題に直面しました。

それは解約率の高さです。

新規契約のお客様はコンスタントに獲得できるのですが、ビジネスがうまく立ち上がらずに契約後1年未満で解約に至る割合が非常に高いのです。

具体的には5割が1年以内に撤退、4割は事業継続しているものの鳴かず飛ばずといった感じで、事業として成立しているのは1割程度に過ぎません。

誰も欲しがらないサービスを作ってしまう

製品に問題があるのではと考え、mekumaを解約する理由をお客様にヒアリングしたところ、

  • 思ったようにサービスの提供者(売り手)を集めることができなかった
  • サービスの提供者は集まったが、利用者(買い手)を集めることができなかった
  • ある程度ユーザーを集めることはできたが、ほとんどマッチングが成立しなかった

という回答がほとんどであり、「サービスを立ち上げたものの、そもそもニーズがなかった」ことがが早期撤退の主な原因であることがわかりました。

「誰」の「どんな課題」を解決するかがすべて

多くの時間と労力を投入してマッチングサイトを立ち上げたものの、誰からも使われずに短期間でクローズを余儀なくされる、なぜこういった悲劇が後を絶たないのでしょうか?

それは、「誰」の「どんな課題」を解決するかをはっきりさせないままサービスを立ち上げてしまうことが原因です。

マッチングサイトに限らず、新規事業で最も大事なのは「誰」の「どんな課題」を解決するかです。

この2つが明確でないと、ピントの外れた「誰にも刺さらない」ビジネスとなってしまいます。

さらにマッチングサイトには

  • サービスの提供者(売り手)
  • サービスの消費者(買い手)

という二種類の顧客が存在するという特徴があります。

性質のまったく異なる二種類の顧客の課題を同時に解決する必要があり、ECなど他の業態と比較して極めて難易度が高いです。

答えは「起業の科学」の中に

マッチングサービスを立ち上げようとしている起業家・新規事業担当者に、「顧客」と「解決すべき課題」の正しい設定の仕方を伝えることができないかと模索していたところ、すばらしい書籍に出会いました。

それが「起業の科学 スタートアップサイエンス」です。(以下、「起業の科学」と表記します。)

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